就職活動では何社も面接を受けて、とても大変な思いをしました。
ですが、面接以上にやばいと思ったとんでもない人物がいます。
もう二度と会いたくない!と思ったやばいやつについて伝えます。
経歴と特技は自分のもの!自分を合格させろという女
私はその子と出会ってしまったのは、まだ就活をはじめて2週間ほどの頃でした。
面接は受けるけれど、なかなか良い返事が来なくてどうしたらいいのだろうか、と思いながらもまだまだ余裕があった時期です。
たまたま同じ大学出身だという女の子と同じ会社を受けることになったので、面接前にほんの少しだけ話をしました。
「緊張するね」「メイクはこれでも大丈夫かな」といったたわいもないことや、質問されそうなことなどを話をしていましたが、それは数分程度でした。
しかし、ここからこの子がやばい子だということが徐々にわかっていくのです。
面接では、一般的によく質問されるその会社を受けた理由や自分の特技といった面接官から確認されることや質問に出来るだけ丁寧に答えていきました。
私のほかにも数人の就職活動をしている人が面接を受けているのですが、その子はずっと笑顔でいるだけで、「わかりません」「先に答えた彼女と同じ考えです」などと言い始めたのです。
まったく会ったことがないほかの就職活動をしている人が答えた質問と同じ質問をされても、「同じです」と答えるだけで、自分の意見を伝えることがなく、面接官も困ったような表情です。
もしかして緊張してパニックになっているのかな、と思っていたら、さらにここからおかしなことを言い始めました。
私が英語が得意ということを書類を見て理解したらしい面接官から「英語が得意ということですが」という言葉が出た途端に、「その情報は嘘です」と彼女が答えたのです。
思わず「えっ」と言ったら、「この子は昔からそんなこと言ってますけど」となぜかまるで以前から知り合いかのように作り話をし始めました。
驚いてあんぐりと口を開けている私の様子に会社の担当の方々もおかしいと思い始めたのか、「わかりました」という言葉で彼女を黙らせました。
その後、もう一度その方が改めて私に質問をしてくれたのですが、今度は「実はその書類は私の経歴なんです」と言い始めたのです。
その言葉には会社の担当の方々も眉間にシワを寄せて「何を言っているんですか」と言ったきり、唖然としていました。
ほかの就職活動をしている人は完全に彼女を「やばいやつ」と判断したらしく、口を開こうとしなくなっていたほどです。
彼女がエントリーしたときの書類などもあるので、私の書類が彼女のものであるはずがないのですが、本当にびっくりして言葉が出なくなってしまい、そこからだんだんと怖くなってきました。
そのやばい子は、「私がものすごい嘘つきで自分がこの会社に受けに来ることを知ってわざわざ嫌がらせに受けにきた」、「私が書いている経歴や特技などはすべて自分のものである」といい出します。
こんなに恐怖を感じた時間はそれまでにもなかったです。
彼女の動きがだんだんとお芝居のようになっていき、最後は「だから自分を合格させるべきである」、そして「この嘘つきは落とすべきである」という言葉で締めくくられました。
嘘つきというのはどうやら私のことらしいですが、もう私は何も言えませんでした。ただただ冷や汗というか、もう息が止まるかと思うほどの恐怖で、顔色は白くなっていたと思います。
その後、その面接はどうやって終わったのかを覚えていませんが、彼女がどうしてもその会社に受かりたかったことはわかりました。
彼女がどうなったのかはわかりませんが、私は落ちました。
そんなやばいやつと知り合いの人間など、会社は雇いたいとは思いませんよね。
当然だと思いますし、私自身も受かったとしても「彼女がいたら」と思ったらそんな会社は入社したいとは思えなかったです。
一体彼女はなんだったのか、そしてなぜあんなことを面接の場で言い始めたのか、そしてあの芝居がかった雰囲気はなんだったのかが未だにわかりません。
しかし、もう二度と会いたくはないし、会うことはないでしょう。
これが僕の正装です!緑のジャージにこだわる男
就活をはじめて1ヶ月ほど経った頃、それまで受けていた会社の雰囲気とはまったく違う職種の会社に面接に行ったことがあります。
実はそこで、今度はやばい男性と一緒に面接を受けることになったのです。
この男性はなぜかスーツではなく、ジャージ姿でした。
はじめは面接待ちのロビーのようなところで隣りに座ったことだけわかったのですが、ふと足元を見ると緑色のジャージだったのです。
バッ!と顔をあげると真剣な顔で何かの書類や本、メモ帳などを取り出して確認しているので、面接に来たであろうことはわかりました。
しかもジャージ姿なのに髪の毛はばっちりと決まっていました。
まさか着替え忘れているのでは、と思ったのですが、以前の女の子のこともあって話しかけるのが怖くてその場を離れました。
面接場所のドア付近では就職活動をしている人たちが案内されてぞろぞろと集まっています。
もちろんその男性もいたのですが、さすがに案内をしている方から止められており、何か話をしていました。すると「自分の正装はこれです」と、その案内の方に大きな声で叫んだので驚きました。
案内の方がその場をしばらく離れた後、戻ってきたのですが、ごく普通にその男性はそのまま私と同じときに面接を受けましたが、受け答えはしっかりとしていました。
なぜジャージなのかと面接官に質問されると、同じように自分の正装だからです、と答えていました。
正直、以前の恐怖女と同じくらい気力を使ったし、男性だった分、暴れるのではないかという緊張感で体も疲れました。
この男性にももう二度と会いたくないです。別の意味で恐怖を感じました。
二人のおかげ?厳しい質問にもきっぱりと答えて内定をゲット
その後受けた会社では、やばいやつと出会うことはありませんでした。
面接もスムーズに受けることが出来ましたし、担当の方々も普通でした。私の友達の中にも転職活動を行っていた人がいて、なかなか転職ができないでいる中でしたが、その後私は2社から内定をもらうことが出来ました。
もしかしたらその二回のおかげで度胸がついたのか、厳しい質問にもはっきりと答えることが出来たのが良かったのかもしれません。
ですが、絶対にもう二度とあの二人には会いたくないです。
面接を受けに行ったのにあんな人たちに会うなんて経験は、もうごめんです。